内定選手はどうなるの?2020年東京オリンピックが中止になった場合!

1、2020年東京オリンピックの中止には賛否の声が上がっている

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年3月24日に2020年東京オリンピックを1年程度延期し、2021年夏までの開催を目指すと発表されました。

オリンピックは124年の歴史上、戦争で中止になったこともありますが延期は史上初となります。

しかし、新型コロナウイルスの収束が見えない中、東京オリンピックを中止すべきだという意見も多く見受けられます。

「東京オリンピックは中止して、そのぶんコロナ対策にお金を使うべきだ」という意見も多く、SNS上では「開催しよう」という意見の方が少ないです。

東京オリンピックが中止になった場合、現時点でオリンピックの内定を受けている選手はどうなるのでしょうか?

東京オリンピックの中止がささやかれる中で、アスリートたちの声とその後のアスリートの行く末について解説します。

2、2020年東京オリンピックについて日本人選手の声

2020年東京オリンピック中止について、多くの日本人選手が声をあげています。

松元克央(競泳)選手

“プールがあって、ライバルたちがいて、レースができる。無観客でもいいから、世界で一番強い選手を決める場所が欲しい。僕の願いはそれだけです。世界選手権でメダルを取ってから、五輪に向けて人生で一番と言っていいほど自分を追い込みました。蓄えた力を発揮できる機会がなければ、僕は頑張れません。

去年は、五輪が延期になるなんて思いもしなかった。2度目の五輪1年前。いまは「本当に来年開かれるのかな」という考えが頭をよぎってしまいます。うまく気持ちをつくらないといけない。筋力トレーニングで持ち上げる重量、スクワットの回数――。何でもいいから、過去の自分より強くなったと言えるところを探すようにしています。”

三宅宏実(重量挙げ)選手

“五輪が開催されるだけでもうれしいことなので、簡素化されても多くは望みません。でも、本当は満員になった会場で試合を経験してみたい。重量挙げの国内大会はお客さんが少ないので、五輪の大歓声の中で試合ができたら、ものすごい力を発揮できるだろうなと感じます。

新型コロナの影響で約10年ぶりに自宅で練習しました。家だとバーベルを床に落とせないので、気が抜けません。私が競技を始めた場所でもあり、久しぶりに家族と一緒に過ごせて原点に戻れました。五輪延期で張り詰めていた気持ちが一度はプツンと切れましたが、今はボーナスタイムだと前向きにとらえています。本当にダメだと思うまで調整を続けたいです。”

西村拳(空手)選手

“競泳のマイケル・フェルプスが、北京五輪で8個の金メダルを手にした姿が衝撃でした。「こんな化け物が五輪にはいるんや」って。空手は五輪競技ではなかったから、テレビの向こうは夢の世界でしたね。どれだけ努力しても届かない舞台だと思っていました。

空手は今回が初の五輪です。たまたま僕が現役の時に実施競技に入り、出場権を獲得できた。夢が現実になった。空手を知ってもらえる機会でもある。だから中止でもいいや、と簡単には思えない。開催してほしいというのが本音です。

でも、そう言ってばかりもいられない状況です。新型コロナの収束が開催の前提でしょう。最高の状態で本番を迎えるために、いまの僕は前に進むだけです。”

参考 :朝日新聞デジタル(https://www.asahi.com/articles/ASN7P5Q6MN7NUTQP003.html)

アスリートの多くは、2020年に開催される東京オリンピックを目指して調整していました。

そのため、東京オリンピックの延期により、アスリート達は困惑しています。

しかし、その混乱の中でも前を向いて練習に取り込むアスリートが多く、「無観客でも、どのような形でもオリンピックを開催してほしい」という声が多くのアスリートから聞かれます。

3、2020年東京オリンピック内定選手はどうなるの?

では、2020年東京オリンピックに内定している選手はどうなるのでしょうか?

2020年東京オリンピックが中止になった場合、再選考が行われるのでしょうか?

3-1、各競技の内定選手内訳

現在、東京オリンピックの日本代表に内定している選手は117人です。

その内約としては以下のとおりになります。

・陸上16人
・自転車16人
・柔道14人
・セーリング14人
・水泳・競泳13人
・レスリング8人
・カヌー8人
・卓球は6人
・射撃6人
・ボクシング6人
・スポーツクライミング4人
・テコンドー4人
・トランポリン2人

バドミントンやテニスウエイトリフティングなど多くの競技では、今後の国際大会での結果を基に選考が行われます。

また、ソフトボールや野球、サッカー、バレーボールなどの団体競技は、強化試合やリーグ戦の内容を踏まえて代表選手が発表されることとなります。

3-2、再選考は行わないと発表された団体もある

2020年東京オリンピックに内定している選手を、延期の際に再選考するかどうかは最終的に競技団体の判断となります。

その中で、再選考は行わない方針と発表された競技団体もあります。

陸上競技において、「マラソン競技では出場権を勝ち取った選手を守ることを提案したい」と再選考を行わない方針を示しています。

また、スポーツクライミングでも、現在の出場権が維持されるように訴えています。

しかし、東京オリンピックが中止になった場合のことについては明言されていません。

東京オリンピックが中止となれば、2024年のオリンピックはパリでの開催となります。

アスリートにおいて4年間、現状のパフォーマンスを維持するということは非常に難しいことです。

そのため、東京オリンピックが中止になれば、パリのオリンピックに向けて新たに選考が開始されることとなるでしょう。

 4、2020年東京オリンピック延期を受けて引退を決意する選手も

東京オリンピックの延期を受けて、すでに引退を決意した選手もいます。

リオデジャネイロオリンピックでラグビー7人制代表のキャプテンを務めた、34歳の桑水流裕策選手もその一人です。

「見えていたゴールが見えなくなった」と葛藤を抱えた末 オリンピックへの挑戦を断念しました。

また、バレーボール女子の新鍋理沙選手も「1年はとても長く感じた」と30歳を目前に競技を引退しています。

2020年の東京オリンピックを目標としトレーニングに励んできたアスリートが多く、年齢的な問題も抱える中で、オリンピックが中止となればもっと多くの選手が引退を決意するでしょう。

競泳女子の鈴木聡美は来年で30歳を迎えます。

競泳女子日本代表で五輪に出場した30歳以上の選手はいない中、「大事なのは私の気持ち」と揺れる心と戦い続けています。

まとめ

2020年東京オリンピックが中止になった場合、内定している選手もパリオリンピックに向けて再選考されることとなるでしょう。

比較的若い選手であれば、「もう一度オリンピックをめざそう」と気持ちを切り替えてトレーニングに励むことができるかもしれません。

しかし、年齢的な問題を抱える選手も存在し、「これが自身にとっての最後のオリンピックだ」と意気込んでいた選手も多いです。

そのような中で東京オリンピックが中止となれば、引退を決意する選手も少なくありません。

しかし、ストイックに練習に励み、大きなプレッシャーの中手に入れたオリンピックの出場です。

その努力を実らせるためにも、どうにか開催できることを願っています。

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カテゴリー: Sports

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