最先端デジタルスポーツとは?

現状の問題と解決に向けた5つの技術を紹介

2020年より猛威を奮っている新型コロナウイルスによる影響は、スポーツ界にも広がっています。試合の開催や練習もままならず、4年に1度の祭典であるオリンピックも延期になるなど、危機的な状況です。


この状況を打開すべく、スポーツのデジタル化の普及が急速に進んでいます。


本来であれば多くの人が集まっておこなうことが当たり前ともいえるスポーツですが、最新の技術によって、遠隔大会が開催されているのです。


この記事では、スポーツがデジタル化することによって、どのような活動が可能になるのか、具体的な技術をもとに解説します。


デジタル化はアスリートだけでなく、一般の観戦者にも関係のある取り組みです。スポーツに興味をお持ちの方は、ぜひ内容をご確認ください。

コロナ渦におけるスポーツが抱える3つの問題

スポーツのデジタル化について紹介する前に、現状のスポーツ界が抱えている3つの問題について簡単に紹介します。

1. 集客数の低下
2. 収益の減少
3. 選手の練習効率の悪化

それぞれ確認していきましょう。

1.集客数の減少

新型コロナウイルスの影響によって、スポーツ大会の集客数は大幅に減少しています。2020年には多くの大会が中止になり、開催できたとしても無観客や半分以下の定員になることが大半でした。


例えば日本のプロ野球では、2019年に動員数約2,700万人を記録していましたが、2020年は約480万人。試合数は858→720とそこまで変わっていないにも関わらず、観客の数は5分の1を切っています。


2021年も新型コロナウイルスの影響は収まっておらず、引き続き集客ができないという問題を抱えながらの試合になる可能性が高いです。

2.収益の低下

集客数が減少するに伴って、スポーツ団体の収益も低下しています。チケット代だけでなく、飲食代やグッズの購入費用などもガクッと落ちているのです。


無観客試合の場合だと、残っているのはスポンサー収入や放送権の料金だけ。マイナーなスポーツだとスポンサーやテレビ放送なども満足にできず、ほとんど収入が無い状態になってしまいます。


集客数の減少からくる収益の低下は、スポーツ界にとって避けられない大きな問題だといえるでしょう。

3.選手の練習効率の悪化

さらに、選手の練習効率の悪化も問題として挙げられます。外出自粛によるスポーツジムの利用機会が減るなど、満足な練習ができる環境が得られないのが要因です。


さらにスポーツ団体の収益が低下することで、選手に与えられる報酬額がカットされる恐れもあります。自費でトレーニングをおこなっているような選手であれば、報酬が減ることの影響は大きいでしょう。


練習の効率が悪くなることによって、スポーツ自体が衰退してしまう可能性があると考えると、非常に大きな問題です。

スポーツのデジタル化によってできること

新型コロナウイルスによって、以前のようにスポーツの大会やトレーニングを満足にできなくなってきました。そこで現在は「スポーツのデジタル化」によって、様々な問題を解決しようとする動きが加速しています。


そこでこちらでは、スポーツのデジタル化によってできることについて解説します。

1. バーチャル大会の開催
2. 遠隔での試合観戦
3. 効率の良い技術習得
4. 投げ銭による応援
5. 新たなスポーツの創出

それぞれ詳しく紹介します。

1.バーチャル大会の開催

デジタル化によって、バーチャル大会の開催が実現されつつあります。デジタル技術によって、会場に足を運ばなくても、スポーツイベントをおこなえるようになるのです。


実際に自転車のロードレースでは、ツール・ド・スイスやツール・ド・フランスなどのプロしか参加できないレースが、バーチャルの世界で開催されました。

スマートトレーナーというインドア用のサイクリングマシンを使って、バーチャル世界での走行を可能にしています。


このように、今後もスポーツによっては、バーチャル世界での大会開催がおこなわれることが十分に考えられます。

2.遠隔での試合観戦

デジタル技術によって、臨場感のある遠隔での試合観戦も可能になりつつあります。VR(バーチャルリアリティ)やAR(拡張現実)を取り入れることによって、実際に会場に足を運んでいるかのようなリアリティが演出可能です。


NTTグループは『Kirari!』というサービスによって、競技空間をリアルタイムで全世界へ発信することを目指しています。動いている選手や音声の情報を切り出すことで、実際に目の前で繰り広げられているかのように競技を観戦することが可能です。


テレビ放送とは違う、臨場感のある試合観戦が、デジタル化によってどんどん実現していくでしょう。

3.効率の良い技術習得

スポーツのデジタル化により、効率の良い技術習得も可能になりました。センサーを利用して身体の動作を分析し、最適な動きを簡単に学べるようになったからです。


他にも、ライバル選手の動きを解析して、自分の戦術に組み込むという使い方もできるようになりました。


技術習得は決してプロだけのものではなく、初心者が新しくスポーツを始めるときにも役立っています。例えばゴルフでは、スイングを解析して数値化することで、自分の身体の理想的な動きを効率よく改善することが可能です。


練習をする場所が限られていたとしても、デジタル技術によって1回の効率を大幅に上げられるでしょう。

4.投げ銭による応援

投げ銭によるグッズ購入も、デジタル技術によって整えられています。投げ銭はYouTuberやライブ配信者に対しておこなわれるものとして知られていますが、スポーツでも取り入れられつつあるのです。


ユーザーはあらかじめポイントを購入し、好きな選手やチームに対して、試合中にリアルタイムで投げ銭が可能になります。実際に2018年には『Engate』というスポーツ特化型のギフティングサービスも登場しているため、今後投げ銭文化が盛り上がることは間違いないでしょう。

5.新たなスポーツの創出

デジタル化により、新たなるスポーツの創出も検討されています。「テクノスポーツ」と呼ばれる、センサー技術などのテクノロジーがあることを前提としたスポーツです。


2016年には『HADO』というスポーツが誕生しました。これは頭にヘッドマウントディスプレイ、腕にアームセンサーを付けて、自らの手でエナジーボールやシールドを発動させ、相手チームを倒す競技です。


現在盛んにおこなわれている、ビデオゲームを使ったeスポーツとは違い、自らの身体を使った運動としてのスポーツだと考えられています。


デジタル技術を使うことにより、今後新しいスポーツがどんどん作られていく可能性は高いです。

まとめ:スポーツのデジタル化は今後も盛んになると予想される

今回は、新型コロナウイルスの影響を大きく受けているスポーツ界のついて、現状の問題とデジタル化の改善策を紹介しました。


スポーツのデジタル化はまだまだ一般的に普及していませんが、今後も多くの技術が登場することが予想されます。


日々活動を続けている選手の活躍の場を増やすだけでなく、一般の観戦者も快適にスポーツを楽しめるような環境が整っていくでしょう。


デジタル化によってプロ選手とファンの距離が近くなり、ファンが好きな選手の活動を直接的に支援する流れも十分考えられます。スポーツを観戦する機会は大きく減ってしまいましたが、デジタル化による今後の発展にも注目してみてください。

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